廃線ウォークとは

「信越本線新線で峠越え104年の歴史に触れる」

「歴史を歩き、未来へ歩く」碓氷峠 廃線ウォーク

1997年9月30日に最終運行となり、別れを告げた信越本線新線 横川〜軽井沢区間。

碓氷峠越えの急勾配区間最大66.7‰、11.2kmを走った最後の夏から、25年以上が経過。

現在は、碓氷峠鉄道文化むらの体験運転で動くEF63の汽笛が鳴り続けています。

横川駅には、蒸気機関車「SL ぐんまよこかわ」や人気の「SL YOGISHA」が運行されています。

横川といえば、峠の釜めし。

「中山道をたどって碓氷峠を越える旅人が、険しい峠越えに備えて釜を使って炊さんをした」ことをヒントに研究を重ねて「峠の釜めし」が完成されました。

駅周辺のお食事処にご協力いただき、廃線ウォークスタンプラリーも開催しています。

関所跡ではボランティアガイドさんが歴史を伝え、SL到着後のまち歩き案内も行われています。

「普段は立入禁止」今も昔も特別な鉄路。

安中市観光機構では、2018年10月14日より「信越本線新線をゆく 廃線ウォーク」イベントを開催しています。
※定期的にイベントとして開催してます。

イベント詳細は随時イベント一覧ページまたは「あんとりっぷ」をご確認ください。

信越本線新線をイベント開催日に限り特別に歩くことができます。

行楽シーズンは旅行会社主催のバスツアーでも廃線ウォークを楽しめます。

廃線といえど日々の整備が必要です。廃線らしい雰囲気を残しつつ、場所によっては今にも列車が走ってきそうな景観を維持しております。

旧碓氷峠鉄道施設は国重要文化財に指定されている歴史的価値ある鉄道施設の遺構です。

語りきれないほどのストーリーがあり、人々の想いが積み重ねられ守られてきた場所です。

峠越え104年の鉄道遺産群の歴史を巡るツアーをガイドの解説付きでお楽しみいただけます。

廃線から21年間経過した2018年に「廃線ウォーク」が新しい扉を開きました。

「横軽をつなぐ上下線合計29個のトンネル群」

横川から軽井沢へ県境を越える鉄道遺産群を歩く「廃線ウォーク」。

めがね橋と有名な鉄道遺産群を歩き、日本で最初の温かい駅弁「峠の釜めし」をお召し上がりください。

横川出発バージョン

旅人思いなお弁当を鉄路の上で食べる時間は特別な体験になるでしょう。

「廃線ウォーク」参加者しか手に入らない限定かけ紙の釜めしを提供しています。

イラストは「はやせ淳」先生の描き下ろしです。

軽井沢出発バージョン

「新・駅弁ひとり旅 ~撮り鉄・菜々編~」が、2020年1月21日発売の漫画アクション3号(双葉社)で新連載としてスタートしています。

鉄道旅のおともに、おすすめな漫画です。

「めがね橋、日本最大級のレンガ4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)」

めがね橋、日本最大級のレンガ4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)

アプトの道の途中にあります「碓氷第三橋梁」は、明治25年4月に建設が始まり12月に完成。

芸術と技術が融合した美しいレンガのアーチ橋で、川底からの高さが31mあり、我が国最大のものです。

この4連の雄大なアーチ橋は通称「めがね橋」として親しまれています。

橋梁は、第2橋梁から第6橋梁までの5基が残っており、すべてが煉瓦造りで、国重要文化財に指定されています。

「アプトの道終点、旧熊ノ平駅。そしてその先へ」

旧熊ノ平駅(国重文)は、普段は立入禁止で歩けない信越本線新線のトンネル群の出入り口です。

トンネルは横川側に4つ、軽井沢側に3つあります。1893年に開通したアプト式を旧線、1963年に単線で開通し、3年後に複線化した新線の歴史が入り混じる場所です。

旧熊ノ平駅の歴史をここで少し、ご紹介します。

1893年(明治26年)4月1日横川 – 軽井沢間が開通

熊ノ平信号所が給水給炭所として設置され、アプト式鉄道時代の丸山信号場~矢ヶ崎信号場間は単線のため駅構内には列車交換設備も設けられた。

1901年7月13日 – 矢ヶ崎信号場付近で碓氷峠列車逆走事故。

1906年(明治39年)10月1日 – 熊ノ平駅に昇格。

1918年(大正7年)3月7日 –  駅構内で脱線事故が発生

1950年(昭和25年)6月9日 – 駅構内で土砂崩れが発生

1966年(昭和41年)2月1日 – 信号場に降格。

1987年(昭和62年)4月1日 – 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本に継承。

1997年(平成9年)9月30日 – 横川 – 軽井沢間廃線と共に廃止。

『童謡紅葉』

秋の夕日に 照る山紅葉もみじ

濃いも薄いも 数ある中に

松をいろどる 楓や蔦は

山のふもとの 裾模様

高野辰之作詞

岡野貞一作曲

1911年(明治44年)『尋常小学唱歌(二)』にて発表。

作詞者の高野辰之は、熊ノ平駅から紅葉を眺めその美しさに惹かれてこの詞を作ったといわれています。

アプトの道から軽井沢へつながる鉄路は、季節ごとに表情を変えながら、そこに在り続けてます。

列車に乗って峠を越えたことがある方も、

映像や写真でしか見たことのない方も、

楽しんでいただけるようにガイドがご案内いたします。

写真撮影の時間もたくさんあります。

ゆっくりとお楽しみいただけるように行程を設定しています。

この場所に興味を持ってくれたり、参加してくれていることで

「生きた廃線」としての新しい価値・魅力が生まれています。

ここで出会った人たちが協力して廃線後、眠っていた鉄道設備に再び光を灯しました。

お好きな季節にお越しください。

お待ちしております。

服装・持ち物

ヤマビルにご注意ください!

6月〜9月まではヤマビルの活動期間です。長袖を着用し肌の露出を控えてください。
ヤマビルに吸われた場合は、塩水、忌避剤などをかけて除去してください。線路外の茂みにはむやみに立ち入らないようにお願いします。

アクセス

東京駅から新幹線で60分!軽井沢町隣の安中市

信越本線新線 廃線ウォーク
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